多くの人は現在の農薬業界の低迷ぶりに理解できず、農薬市場があまりにも惨憺たるものだと思っているが、実はこれは長期にわたって我が国の農薬市場の劣悪な大環境によるものであり、国は現在農薬業界の整備に力を入れているため、農薬業界全体の惨憺期を引き起こすのは避けられない。

業界の主要業務の収入増加率が年々低下しているため、業界の利益総額の増加はほぼ停滞している。2014年から現在まで、国内の農薬製造企業の数は明らかに減少し、農薬製造業の固定資産投資完成額の伸び率も年々減少している。

中国農業工業協会の統計データによると、2014年、全国の農薬業界規模以上の企業数は843社、2015年は829社で、そのうち化学原薬規模以上の企業数は25社減少した。最新の統計データ表示、2016年、全国の農薬業界規模以上の企業数は約804社だった。

中信証券の統計データによると、2014年、中国農薬業界の固定資産投資完成額の伸び率は約13%、2015年は3%で、2014年より10ポイント下落した。

東興証券は研究報の中で、2016年の中央環境保護監督行動の中で、多省市の工業園は改善と向上を要求され、特に環境保護の敷居が低い地域では、一部の環境保護が基準を満たしていない企業は永久に停止され、農薬原薬、特に中間体生産基地と生産企業に大きな影響を与えた、環境保護に関する「一刀切」停止の行政管理措置は農薬生産に大きな挑戦をもたらし、現在、多くの原薬品種と中間体品種の供給は極度に緊張し、一部の製品の価格が歴史的な高位に達することを推進している、環境保護の敷居の向上、入市条件の増加は、業界内の規模以上、環境保護施設の完備した企業が競争優位性を際立たせ、業界内の立ち後れた小生産能力の自発的な排出を促すのに役立つだろう。

公開資料によると、2016年5月26日、中国農薬工業協会は「農薬工業第13次5カ年計画」（以下「計画」）を正式に発表した。計画によると、2020年までに、中国の農薬原薬企業の数は30%減少し、そのうち年間売上高が50億元以上の農薬生産企業は5以上に達し、年間売上高が20億元以上の企業は30以上に達し、年間売上高が100億元を超え、国際競争力のある大型企業グループを2-3つ育成することに力を入れている。国内上位20位の農薬企業の累計売上高は全国総売上高の70%以上に達した。3-5の生産企業が集中する農薬生産専門園区を建設し、2020年までに化学工業集中区に進出する農薬原薬企業が総数の80%以上に達することを目指す。

2017年2月14日、山東省農業庁は、違法農薬の疑いがある生産企業の集中的な整理整頓を手配するよう通知した。山東省農業庁は各関市農薬主管部門に対して、組織力を組織して規則違反の疑いのある企業を逐一調査し、上述の農薬生産企業が生産した製品を重点的に監督し、不法農薬製品に対して断固として農薬経営告知公示を行わず、法に基づいて生産経営が登録証を取得していない農薬製品を厳粛に調査・処分し、必要に応じて司法機関に引き渡し、また、農業庁は集中的な整理整頓状況を書面でまとめ、2017年7月末までに省農薬検定所に報告するよう求めている。

環境保護部門の厳格化する環境保護監督管理制度は企業の生産過程の環境保護処理コストを増大させ、汚染が深刻で、生産技術が遅れ、高毒性農薬の生産能力が続々と停止し、供給の持続的な収縮を牽引する。